《 雅羅・/・襍録〝半夏!?!〟❖ ’24-140 》

カラスビシャク(烏柄杓) サトイモ科(Araceae) 
学名:Pinellia ternata (Thunb.) Makino ex Breitenbach 
別名: ハンゲ(半夏)
花のように見えるものは苞で、仏炎苞と呼ばれる。
和名の由来は仏炎苞が柄杓に似ていることから。
本全土の畑等で雑草として嫌われ普通に生える多年草。
草丈30~40cm、地下塊茎は直径1~2 cmの球形。
塊茎から10~20cmの長い根生葉を1~3個出す。
葉は1〜2個根生し、葉柄は長さ15~20㎝、基部は鞘となる。
葉は3出複葉で、楕円形から長楕円形の先が尖る小葉がつく。
葉柄の途中と小葉の基部に珠芽(ムカゴ)をつけ、これで増える。
5月から8月頃に花茎を伸ばし、花茎は高さ30cm。
葉より高く、緑色または帯紫色の仏炎苞に包まれた肉穂花序をつける。
仏炎苞は長さ5〜6cmで、舷部の内側には短毛が密生する。
花には花披がなく、肉穂花序の下部に雌花群、上部に雄花群がつく。
花序の付属体は糸状に長く伸び、仏炎苞の外にでて直立する。
《 ふれあいの森・緑の見本園〝5月花XIII〟❖ ’23/05/18 ❖ 》
昨年とほぼ同時期に花茎を見せた。
急ぎ通り過ぎたので仔細は見ていない。
自生草花が開花が早まっていると感じているが、
開花は、昨年と時期が同じと映る。
株自体は、増えているように感じた。

「令和陸年(皇紀2684年)5月20日、観」
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《 雅羅・/・襍録〝植物庭園の花〟❖ ’24-139 》

ユキノシタ(雪の下) ユキノシタ科 (Saxifragaceae)
学名:Saxifraga stolonifera Curtis
近寄り拡大してみるとユーモラスな姿に映る。


《 ふれあいの森〝5月花XII〟❖ ’23/05/18 ❖ 》
ユキノシタ(雪の下);
和名の由来に牧野富太郎博士の逸話が有る由。
白い花がちらちら降る雪のように見える、そのものだ。
長い走出枝を伸ばし、先端に芽をつけて増える。
葉は根生し長さ1.5~7.5㎝、幅2~12㎝の腎円形、両面に毛が密生する。
葉は柔らかくて厚い。花茎は長く、分枝して枝先に花をつける。
花柄や萼には腺毛が密生する。萼片は5個、長さ1.5~3.5㎜、幅1~1.8㎜。
花弁は5個、上の3個の花弁は小さく、長さ2~4.4㎜、白色~淡紅色。
赤色の班紋と基部に黄色の班紋がある。
下の2個の花弁は長さ0.6~1.5㎝、白色で班紋がない。雄蕊10個。
雌蕊2個は子房の基部が合着、子房の上半分を黄色の花盤が取り巻く。
よく似たハルユキノシタは赤色の班紋がない。


「令和陸年(皇紀2684年)5月18日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝庭園花壇の花〟❖ ’24-138 》

(アワモリショウマ)(泡盛升麻)ユキノシタ科 (Saxifragaceae)
学名:Astilbe japonica (C.Morren et Decne.) A.Gray
名: アスチルベ
《 ふれあいの森〝5月花XI〟❖ ’23/05/18 ❖ 》
アワモリショウマ(泡盛升麻);
ヨーロッパ原産で,観賞用に栽培される。
二年草~多年草.草丈1 m.全体に粗い毛がある。
葉は円形で掌状に5~7浅裂し縁に鋸歯がある。
長い柄で互生、紫紅色の花を葉腋に数個付ける。
花のハーブティーを咳やカゼ症状などに用いる。

「令和陸年(皇紀2684年)5月17日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝路地の花〟❖ ’24-137 》

ウスベニアオイ(薄紅葵) アオイ科 (Malvaceae)
学名:Malva sylvestris L
別名: マロウ

《 道路沿いの植栽花〝5月花X〟❖ ’24/05/10 ❖ 》
ウスベニアオイ(薄紅葵);
ヨーロッパ原産で,観賞用に栽培される。
二年草~多年草.草丈1 m.全体に粗い毛がある。
葉は円形で掌状に5~7浅裂し縁に鋸歯がある。
長い柄で互生、紫紅色の花を葉腋に数個付ける。
花のハーブティーを咳やカゼ症状などに用いる。

「令和陸年(皇紀2684年)5月16日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝可愛い木花〟❖ ’24-136 》

アメリカシャクナゲ    ツツジ科(Ericaceae)
学名:Kalmia latifolia L. 
別名:カルミア、ハナガサシャクナゲ
シャクナゲとあるが、花の形はシャクナゲに似ていない。
米国のコネチカット州、及びペンシルベニア州の州花。
原産地では、10m程の樹高のものもあるらしい。
樹皮は、暗い緑褐色で、縦に細かく裂ける。
葉は互生、葉身は長楕円形。枝上部では輪生上に生える。
葉自体は、革質で厚く光沢がある。縁は全縁。
枝先に集散花序を付け、淡紅色の花を多く開く。
蕾は星型(あるいはコンペイトウ形)。花冠はお椀型で5裂する。

《 近所の庭・木花〝5月木花Ⅴ  5/15〟 》
駅までの道すがら見られる花。借景だがこころ和む。

「令和陸年(皇紀2684年)5月15日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝定点観察Ⅷ〟❖ ’24-135 》

クゲヌマラン(鵠沼蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Cephalanthera longifolia (L.) Fritsch

《 泉の森に見られる草花〝4月花XXXVII〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
クゲヌマラン(鵠沼蘭);絶滅危惧ll類
クゲヌマランは、1936年に新種として発表された。
発見地が神奈川県藤沢市の鵠沼地区で和名とされた由。
環境省のレッドリストにあるが、各地では増えている。
泉の森で以前より開花を遠目に観てきた場所がある。
ギンランと観ていた中にクゲヌマランも居るとは聞いていた。
遠目にみて一色単にギンランと見ていたのは安易過ぎ、反省。
それにしても銀蘭・笹葉銀蘭・鵠沼蘭が入り乱れてるのは驚きだ。
丁寧に観察すれば違いは見い出せよう。
葉にしても鵠沼蘭は銀蘭に比べると細長くササバギンランに近い。
がしかし、笹葉銀蘭の葉は薄く軟質。
対し、クゲヌマランの葉はやや皮質で鈍い光沢がある。
特徴とされる距の長短だが、個体差があるだろう。
銀蘭にも距が発達しない個体もある。距の有無のみで特定はできない。
複数箇所の形態的特徴を観て判断しないといけない、と思うが・・。
更に、銀蘭がほぼ横向きに花を咲かせるのに対して、
鵠沼蘭は、やや上向きに花を咲かせあまり開かない。
だが見れば見るほど簡単には識別できない(素人ゆえに)。
鵠沼蘭・銀蘭・笹葉銀蘭を比べると(キンラン属の白い花)、
よく云われる距は、花を横から観察するとわかりやすい。

クゲヌマランの距は非常に短く、目立たない。
ギンランの距は長く突き出て目立つ。
ササバギンランの距も目立つ。

来年に向かって、より深く学ばねばと思う。

「令和陸年(皇紀2684年)5月14日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝雑草!?!〟❖ ’24-134 》

オニウシノケグサ(鬼牛の毛草) イネ科(Poaceae)
Lolium arundinaceum (Schreb.) Darbysh.
 synonym Festuca arundinacea Schreb.
オニウシノケグサ(鬼牛の毛草);
帰化植物で多年草。路傍や草地などに生育し、群生する。
茎は叢生,直立,高さ50~200cm,無毛。
葉は線形,長さ10~60cm,幅5~12mm,無毛。
茎頂に円錐花序を形成,被針形~卵形,10~50cm。
直立~やや傾斜,緑色~紫色。
花軸の節より二個の枝を斜め上に出し,
その先に小穂を1~多数つける。
小穂は楕円~長楕円形,10~18mm,3~10小花がでる。
余り知られていないが、花粉症の素でもある。


オオスズメノカタビラ(大雀の帷子) イネ科(Poaceae)
学名:Poa trivialis
オオスズメノカタビラ(大雀の帷子);
帰化植物で多年草。畑地等に見られ雑草と呼ばれている。
細い根茎を引いてまばらに群生する。
稈は細く、基部で伏してその上部で直立して高さ1mになる。
葉は線形で無毛、葉舌は高さ6mmほどある。
4個ほどの小花からなる長さ4mmほどの小穂を、
細かく分岐した穂に多数つける。
穂の枝の基部には小穂がつかない。(日本帰化植物写真図鑑より)


カニツリグサ(蟹釣り草)  イネ科(Poaceae)
 学名:Trisetum bifidum 
多年草で各地の海岸に面した丘陵地に生育し、散生だが群生もする。
茎は高さ60〜80cm、根茎は短く匍匐根茎を欠く。
葉は長さ10〜20cm、幅3〜5mm、線形、軟弱で両面に毛がある。
円錐花序は長さ10〜20cm、淡黄褐色で光沢があり、上部は傾斜する。
小穂は長楕円形で2〜3個の小花からなり、長さ6.5〜7mm。
護穎の先は深く2裂し、への字形の長さ6〜10mmの長い芒をつける。
(日本イネ科植物図譜より)
トボシガラ (唐法師殻・点火茎)  イネ科(Poaceae)
学名:Festuca parvigluma Steud.
多年草で北海道〜九州の山地の疎林や林縁・林道などに生育している。
茎は高さ30〜50cm、細いが直立または斜上し、光沢がある。
葉は長さ8〜20cm、幅1.5〜3mm、柔らかで下垂する。葉鞘は平滑、無毛。
花序はまばらな円錐形で長さ10〜15cm。
小穂は披針形で長さ7〜9mm、平滑・無毛で3〜5小花よりなり、長さ3〜15mmの少梗をつける。
苞穎は卵形で鈍頭。第1苞穎は長さ0.8〜1mm。第2苞穎は2〜2.5mm。
護穎は4〜6mmで5〜12mmの芒を頂生し、竜骨は明瞭。(日本イネ科植物図譜より)
《 泉の森・森のはらっぱに見られた草〝5月草花Ⅵ~Ⅸ  5/10〟》
外出する時、泉の森を通るのを常としている。
気分良く通り抜けるのだが、数日間で様変わり。
あっという間に草茎が高くなっている。
一般的に“雑草”と呼ばれれ、嫌われる草達。
そんな地味な草を観察している人々に教えを頂けた。
イネ科の草は、どれも同じ様に見え判別が難しい。
 
こうした植物を”雑草”と呼び卑下する。
しかしながら強く生きている姿に教えられることもある。
自然界の共存共栄だ。
稲、小麦、等々イネ科の植物が人類の食を支えている。
見た目は地味だが雑草の花にも華がある。
野菜の花も綺麗だし・・・。
 
「令和陸年(皇紀2684年)5月13日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝定点観察Ⅶ〟❖ ’24-133 》

サイハイラン(采配蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Cremastra appendiculata
Syn.Cremastra variabilis (Blume) Nakai
ラン科の花、と感じさせる風貌。
各部を改めて見ると、美しい。

《 泉の森に見られる草花〝5月草花Ⅴ  5/10〟》

サイハイラン(采配蘭);
泉の森を通り抜ける途中いつもの所に采配蘭が見えた。
結構地味で俯いて花を咲かせる。健気・・健気!!
山林内の林床で見られる地味な花。
葉は、1〜2個、3脈が目立ち、花茎は直立する。
花は、淡緑褐色で下垂して弁は余り開かない。
萼片および花弁は線状倒披針形。
唇弁は、細長く基部は少し膨らみ中に蜜を分泌する。
先は3裂して側片は紫色を帯び、先は外にそり返る。
髄柱は棒状で花粉塊は4個。


「令和陸年(皇紀2684年)5月12日、記」


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《雅羅・/・襍録〝備忘録 '24-12〟❖ ’24-132 ❖》

以前の画像。泉の森東舟翁の山・2023/4/24
フデリンドウ(筆竜胆) リンドウ科(Gentianaceae)
学名:Gentiana zollingeri Fawcett.

《 泉の森に見られる草花〝5月草花Ⅳ  5/5〟》
泉の森・キャンプ広場に昨年2株の茎が見えた。
一株は、囲いを設けて注意書きが添えられていた。
もう一株は、囲いを設けた場所から数メートル離れる。
目撃したときは、花はつけていなかった。
そんな状況だったが、今年は囲い内外ともに確認できない。
泉の森には、他に3箇所に自生しており其々花をつけた由。
一般人は、入れない場所。保護状態にある。
散策路からでは、目が届かない。それ故に増え続けていた。
たが、今年は減少。伐採等の環境変化が影響したか。

フデリンドウ(筆竜胆);
直立する茎の上部に花が集まって咲く。
山野の日当りのよい所に生育する。
春先に明るい林床で落葉の間から顔を見せる。
リンドウの花は日が当たると開き、曇ると閉じる。
フデリンドウの蒴果は、雨が降ると開く。
雨の雫と一緒に飛び散る種子散布と考えられている。
面白い生態だが、其の過程を観察したいものだ。
今年は、実際に見ることはできなかったが来年は見たい。

「令和陸年(皇紀2684年)5月11日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝5月木花Ⅵ〟❖ ’24-131❖  》

コクサギ (小臭木)  ミカン科(Rutaceae)
学名:Orixa japonica Thunb. 
別名:ケナシコクサギ、ビロードコクサギ
小臭木の実。
《 泉の森に見られる樹花〝コクサギ(小臭木)'24/5/5〟》
日本各地、北海道の西南部、本州、四国、九州で自生する落葉低木。
樹高1~5mの在来種。幹は灰褐色。縦の縞模様と横長の皮目が目立つ。
葉は、枝の左右に2枚ずつつく特殊な互生(コクサギ型葉序と呼ぶ)。
同様な葉序にサルスベリがある。又、カラスアゲハが好む葉である。
葉身は5~12㎝の倒卵状長楕円形で、全体に腺点がある。縁は全縁。
葉を揉むと強い臭気がある。この点が和名の由来となっている由。
葉の長さは、5~12㎝の倒卵状長楕円形。葉には油点があり雌雄異株。
雄花は、前年枝の葉腋から総状花をつける。花弁は4枚、淡緑色。雄蕊も4個。
雌花は、長さ1~2㎝の花柄の先に1個ずつつく。
花弁、萼片、子房はそれぞれ4個あり、雄蕊は退化している。
 
「令和陸年(皇紀2684年)5月10日、記」


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